6/18

昼に起きてそのままアルバイトをして寝た、と思う。アルバイトの休憩で久々にDUGに行った。煙草とコーヒーとほんの小さなミートパイで気分はワタナベトオル。ワタナベトオルが煙草を吸っていたかどうかもDUGでミートパイを頼んでいたかどうかも覚えていないが。バド・パウエル・トリオの「There Will Never Be Another You」が流れていた。「あなたなしでは」という邦題はすごい。

6/19

授業で、青年団リンク ホエイ『麦とクシャミ』を途中まで見た。耳が遠い、という人物が出てくるのだが、読みかけの三好十郎『浮標(ブイ)』でも耳が遠い人物が出てくるので奇妙な親和があった。見終えたあと戯曲のコピーをもらう。一応売り物ではあるから来週各自300円払うようにと先生が言っていた。演劇に関することにはお金を喜んで払いたいものだ。早稲田から渋谷に、そして三軒茶屋へ。三軒茶屋に来たのは二回目だと思う。その時は友人と古着屋を物色した。と思ったが、昨年の今頃に当時付き合っていた彼女と友人と三人で遊びに来たこともあったので三回目かもしれない。シアタートラムでチェルフィッチュ『部屋に流れる時間の旅』を見た。昨年の京都公演では上演時間が2時間くらいあったったようだが今回は75分。どう変わったのだろう。新潮の2016年4月号に戯曲が掲載されているようなのでいずれ買おう。青柳いづみの語りが催眠音声に酷似していた。時制がどうなっているのか、ということに言及している感想が散見されたが、語る私と語られる私には距離があるもので、「以前の彼女」の幽霊が語っている過去の出来事を「新しい彼女」が通常知り得ないはずだとしても別におかしくはないのではないか。英語字幕が渋かった。「以前の彼女」の声が聞こえない(聞こえていないふりをしている?)男に、ここでも「聾」というモチーフを見出すのは、牽強付会がすぎるだろうか。舞台が始まる前に駅付近でサンプルの野津あおいを(次の日の『ブリッジ』に出演している)、終演後に森山未來を、見かけた。

6/20

潜っているゼミでは毎週4年生が卒論の草案について発表する時間があり、この日は三好十郎『浮標』の発表だと以前から決まっていた。そのために『浮標』を読んでいたのだが、起きられず行けなかった。これだけ行けないと、やはり正規のゼミ生でなくて良かったのかもしれない。iPhoneが壊れて動かせなくなり、かなり狼狽した。夕方に小田急線や南武線東横線を使用して横浜へ。KAAT 神奈川芸術劇場でサンプルの『ブリッジ』を見た。元々今年の一月に3331 Arts Chiyodaでワーク・イン・プログレス公演として上演された『ブリッジ〜モツ宇宙へのいざない〜』に続く本公演という立ち位置の作品。一月の公演も見にいっていたので楽しみにしていた。『部屋に流れる〜』と同じく白いカーテンを張った舞台。しかしこちらのカーテンは開くこともある。白い幕をたててその向こうで影として映された俳優が演技する、という演出は良かった。性的なシーンをやるのにはうってつけだったし、かえっていやらしく見えた。演劇本編はコスモオルガン協会という宗教のセミナーで、観客はそれを見に来た客という設定。その中でコスモオルガン協会の各メンバーの過去が、観客と演者が相互に「つくりもの」だという認識を共有している「劇中劇」として繰り広げられる。『ブリッジ』の戯曲と雑誌『サンプル』のVol.2を買って帰る。5月に青年団リンク キュイ『TTTT』を見た際にアトリエ春風舎で買った戯曲批評誌『紙背』の創刊号に『ブリッジ〜モツ宇宙へのいざない〜』の戯曲が掲載されているのだが読んでいなかったので、帰りの電車で読んだ。あっと言う間に読み終わる。KAATに来るのは考えてみれば二回目だ。初めてきたときは岡田利規作・演出の『わかったさんのクッキー』を見たのだった。もっと中華街から外れたところにあったと思っていたが、思った以上に中華街に近かった。時間があれば中華街をぶらぶらしたかった。

6/21

未明から、岩井秀人作・演出『その族の名は「家族」』のDVDを見始めた。ハイバイ『ワレワレのモロモロ 東京編』ではあんなにサイコパスな役を演じていた荒川良々が、きわめてまともな役だった。時間を巻き戻す演出はうまく出来ていたけど、それほど何らかの機能を果たしているとは思えなかった。あの裏でそういうことがあったのか、というカタルシスはあった。ユースケ・サンタマリアとと岩井秀人が演じる女性役とはすべて代替可能のように思えた。特殊公演『七つのおいのり』の一つ目、『あなたのために』で岩井が演じるデパートの地下のおばさん店員をユースケ・サンタマリアが演じてみるのも面白そうだ。アルバイトはそれほど楽しくなかった。いつもは楽しいのだが。アルバイトの後に最近入ってきた23歳の男性パートナーと新宿三丁目近くでピザを食べた。建築の道を志しているそうで、建築家の名前を教えてもらったのだが、全く記憶できなかった。僕はコルビジェ安藤忠雄しか知らない。あるいはガウディ。安藤忠雄には髪型が似ていると友人に言われたことがある。多少建築に関係する話題として、「搬入プロジェクト」や危口統之のことを少しだけ会話に出した。

 

5月、6月はかなり頻繁に演劇を見たためお金がかかった。7月はあまり観劇予定がなさそうだから財政が落ち着くな、と思っていたけれど、調べてみたら見たいものがたくさんあったのでまた困窮することになる。玉田企画、範宙遊泳、マームとジプシー、青年団、鳥公園、ハイバイあたりは少なくとも行かなければなるまい。根本宗子や井端珠里白石和彌監督『牝猫たち』ですっかりファンになってしまった)の出演する『鳥の名前』も楽しみ。

最近はThe Banzai Babiesというバンドのアナログが欲しい。Beach Fossilsの新譜は良く聴いている。あとはサニーデイ・サービスの「きれいだね」をしきりに聴いている。V♯が憎いね。


The Banzai Babies - She's A Rainbow


サニーデイ・サービス - きれいだね